08/02 10:04

カナダのエドモントンで8月3日(日本時間4日)に開幕する世界陸上選手権で、女子の目玉はシドニー五輪で5個のメダルを獲得したマリオン・ジョーンズ(米国)だ。
今季は走り幅跳びをひと休みし、100メートル、200メートルとリレーでの活躍を期す。
短距離は無敵状態だけに、個人2冠は濃厚。
リレー2種目に出場した場合には、さらに金メダルを上積みする可能性が高い。
前回セビリア大会では100メートルは制したものの、200メートルは準決勝で腰を痛めて途中棄権しており、雪辱戦の意味もある。
棒高跳びはステーシー・ドラギラ(米国)の独壇場か。
今季は世界記録を4メートル81まで更新し、女子初の16フイート突破となる4メートル88も視界にとらえている。
やり投げで初の70メートル突破を果たしたオスレイディス・メネンデス(キューバ)は初の世界タイトル獲得を狙う。
5000メートルはシドニー五輪優勝者のガブリエラ・サボー(ルーマニア)、「馬軍団」の一員で世界歴代2位の記録を持つ董艶梅(中国)を中心に混戦となりそうだ。
前回は1万メートルで2人の入賞者を出した日本勢だが、今回は苦戦しそう。
岡本治子(ノーリツ)らが、シドニー五輪優勝のデラルツ・ツル(エチオピア)やポーラ・ラドクリフ(英国)らのスピードにどこまで食い下がれるか。
走り幅跳びの花岡麻帆(Office24)と池田久美子(福島大)は、そろって従来の日本記録(6メートル61)を上回った6月の日本選手権を再現できれば、入賞も夢ではない。
シドニー五輪を制したベテラン、ハイケ・ドレクスラー(ドイツ)の活躍も楽しみ。
走り高跳びの今井美希(ミズノ)も1メートル95の日本記録を超える力は十分にあり、入賞が期待される。
(エドモントン共同)
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