08/02 10:07

五輪翌年の陸上界は世代交代が加速する。
今回の世界選手権では、2004年アテネ五輪を目指す新鋭たちが躍進をもくろむ。
だが、短距離界は男子のモーリス・グリーン、女子のマリオン・ジョーンズ(ともに米国)の王座は揺るぎそうにない。
100メートルで9秒79の世界記録を持つグリーンは安定感、勝負強さとも群を抜く。
今季も全米選手権とローザンヌ国際の9秒90を筆頭に、9秒台を連発。
今季世界最高は追い風2メートルで9秒84のティム・モンゴメリ(米国)に譲っているが、大一番での集中力は比較にならない。
約1カ月前に疲労性の痛みがあった左ひざも回復し「年とともに向上していると思う」と自信たっぷり。
今大会で100メートルは3連覇、200メートルは2連覇を狙う。
不安材料を挙げるなら、今季まだレースで走っていない200メートルのスタミナ切れだが、強敵は見当たらず、前人未到の2大会連続短距離2冠が有望だ。
ジョーンズは100メートルの3連覇とともに、200メートルで初のタイトルを目指す。
前回セビリア大会の200メートルは、準決勝で腰を痛めて途中棄権した苦い思い出がある。
シドニー五輪で金3、銅2と計5個のメダルを手にした女王は「去年が長いシーズンだったから、今年は少し体を休める年にしている」と走り幅跳びを休養中。
狙いを絞って臨む短距離2種目に加え、指導するグラハム・コーチは400メートルリレーへの出場を望んでいる。
(エドモントン共同)
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