08/05 11:27

日本男子短距離のエースとして、勢いを取り戻した朝原が快調だ。
男子100メートルの1次予選6組で10秒25の1着。
2次予選ではスタート後、やや左右に蛇行したが、すぐに修正し中盤からの加速も良く10秒06の2着。
自己2番目の好記録で2大会ぶりの準決勝に進んだ。
「2着で通過できたのがいい。
走りもそんなに良くない割に、タイム的にも良かった」と声を弾ませた。
1997年に10秒08の日本記録(当時)を樹立。
だがその後は故障に苦しみ、前回大会は欠場し、シドニー五輪はリレーのみの出場だった。
今春から練習拠点をドイツから米国に移して再出発を期したが、結果が出ず、悩みと迷いが頂点が達した。
転機は6月末から7月にかけての欧州遠征。
「走りのリズムとタイミングが合うようになった」。
その成果が7月13日のビスレーゲームズ(オスロ)で日本歴代2位の10秒02。
「10秒08のときは無心だった。
でも今は悪いところがは分かるし、修正が利く」と手ごたえ十分だ。
2次予選の通過タイムは全体の8番目。
「今回はチャンス。
何とか戦えると思う」とファイナリスト挑戦に意欲を示す。
100メートルでは五輪、世界選手権を通じ、32年ロサンゼルス五輪の吉岡隆徳以来、69年ぶりの快挙達成と、日本人初の9秒台も視界に入っている。
(共同)
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