08/06 08:14

世界がまたも日本人スプリンターの前に立ちはだかった。
男子100メートル準決勝で敗退が決まった朝原は「残念。
がっかり」。
世界のファイナリスト(決勝の8選手)への挑戦がアトランタ五輪、1997年世界選手権に続き、失敗に終わると「もう少し自分がレベルアップしているかと思った」と肩を落とした。
準決勝はグリーン、ボルドンらがそろう1組。
2次予選同様、ザカリ(ガーナ)に先着すれば、決勝に進めると計算し、2レーンの朝原は左横のライバルに注意を払った。
スタートの出遅れは禁物。
ピストルへの反応はボルドンに次ぐ2番の速さで飛び出した。
だが後半の伸びにつながらない。
動きは硬く、終盤ずるずると後退し10秒33の7位。
「スタートを意識しすぎて硬くなった。
戦略の失敗。
後半にもっと自信をもっていけば…。
やり直せるならもう一度やり直したい」としきりに悔やんだ。
今年から練習の拠点をドイツから米国に移し、前半からうまく加速するための技術を重点的に学んできた。
だが、前半を意識すれば後半が伸びず、後半を意識すれば出遅れる「迷路」から抜けきれずにいる。
「まだ1年目。
もうちょっとテクニックが定着すれば、良くなると思う」。
究極のスプリントの完成にはまだ時間が必要らしい。
(共同)
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