08/07 11:19

世界でただ一人、五輪金メダリストと世界チャンピオンの称号を持つ女子棒高跳び選手の貫録だった。
4メートル81の世界記録を持つ30歳のドラギラは4時間以上の長期戦の末、4メートル75で2連覇。
「体力的にも精神的にも大変な戦いだった」と安ど感を漂わせた。
4メートル35から跳び始めたドラギラを追うように、4メートル70の記録を持つフェオファノワも同じ高さをことごとく成功。
4メートル75もそろって1回でクリア。
4メートル82の世界新挑戦をともに失敗するまで、ほぼ同じ試技内容を続けた。
ただ違ったのは4メートル65。
ドラギラは2度目にクリアしたのに対し、ライバルは3度目。
ここがハイレベルの争いの勝敗を分けた。
「追い掛けられて、大変だった。
表彰式などで中断も多く、集中を保つのが難しかった」とドラギラ。
もともとは400メートル障害、七種競技が専門。
棒高跳びに出会ったのは23歳のときだ。
元ロデオ選手のバランス感覚を下地に成長を遂げ、棒高跳びが世界選手権の正式種目となった前回セビリア大会から、五輪も含め優勝を続けている。
当面の目標として初の16フイート(4m88)突破に目標を置く。
「すぐにでも跳べる力はあると思う」。
屋内外を通じ、15度も世界記録を塗り替えた左利きの女王は、自信をのぞかせた。
(共同)
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