08/07 11:45

「信じられない。
すばらしい気分」。
無敵と言われたジョーンズの3連覇を阻んだピンツセビッチは、ゴールとともに両腕を挙げると、トラックに寝転がって喜びに浸った。
身長164センチと小柄だが、筋肉の発達した体をいっぱいに使って、力強くトラックをけった。
10秒82は今季世界最高。
「すべてパーフェクトにできた。
マリオンを相手にミスはできない」という走りで、自己記録も塗り替えた。
4年前の世界選手権で、初優勝したジョーンズに次ぐ2位だった。
前回は4位に終わり、昨年のシドニー五輪は5位。
「がっかりして立ち直るのに時間がかかった」というが、夫のブロック・コーチと二人三脚で今大会に備えてきた。
200メートルでは4年前に優勝している。
だが「100メートルと200メートルでは全然違う。
私にとって100メートルはいつもナンバーワンの種目。
夢が実現した」。
29歳になってようやく待望のタイトルを手にした。

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