08/08 18:29

日本の陸上の歴史に新たなページを書き加えた室伏は充実した表情で記者会見した。
−快挙を振り返ると「投てき初のメダルだけど、過去にもうちょっとで悔しい思いをした父や、やり投げの溝口さん(溝口和洋)の経験を聞いて、自分の戦術に生かしたことがよかった。
純粋に競技を楽しめたし、ライバルといい戦いができた。
(日本で)反響が大きいのに驚いた」−決勝の2投目で感触をつかめたのでは「1投目は正確に投げないといけなかったが、79メートルが出て、2投目からは思い切って投げた。
予想以上に距離が出て、すごくうれしかった」−9位に終わったシドニー五輪と変わった部分は「シドニーのときは未熟だった。
大舞台でメダルを取るには相当、実力をつけないといけない。
それだけつけてきたということ。
ハンマーの技術も精神的にも総合的に上がったことが、今回の成績につながった」−父重信さんの影響は「最初は父がコーチで自分に甘えがあった。
他人の話は聞けるのに、親子だと…。
我慢して聞くようにしたら、成績が自然に上がってきた。
自分のことを一番分かっているし、自然といい関係になってきた。
最高のコーチだと思う」−今後の目標は「若い選手が出てきたし、数年でもっとハイレベルになると思う。
うかうかしていられない」。

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