08/10 16:43

世界陸上選手権の女子マラソンは12日午前8時(日本時間12日午後11時)にスタートする。
シドニー五輪で悲願の金メダルを獲得した日本はアテネ五輪へ向けた最初のステップを、メダルと団体での優勝で踏み出したい。
期待の中心は渋井陽子、土佐礼子の三井海上勢だ。
渋井は2時間23分11秒の初マラソン世界最高(今季世界最高)で制した大阪国際のように完ぺきな仕上がりを求めすぎ、一時は調子を落とした。
7月以降は上向きになり、持ち前のスピードを生かせば勝機はある。
土佐も春先まで故障で苦しんだが、6月ごろからは渋井以上に順調な調整ぶり。
安定感があるのが強みで優勝を狙う力はある。
ずっと好調を持続しているのが松尾和美(天満屋)だ。
昨年のベルリンを含め、マラソン3戦全勝。
夏から秋にかけたレースも2度経験しており期待できる。
岡本幸子(沖電気宮崎)の代わりに急きょ補欠から繰り上がった松岡理恵(天満屋)は、松尾と練習は十分にこなしており、状態はまずまず。
大南敬美(東海銀行)は現地入り後、腰を痛め不安が残る。
海外勢ではシドニー五輪2位のシモン(ルーマニア)が実績、地力ともナンバーワン。
終盤で競り合いになれば、経験がものをいいそうだ。
ロンドン2位のザハロワ、ペトロワ、モルグノワらのロシア勢も力がある。
男子で強さを発揮したエチオピアからは、2時間24分29秒の記録を持つアレムやアトランタ五輪優勝のロバが参加。
ケニア勢ではパリ優勝のバルソシオらが上位争いに絡むだろう。
(エドモントン共同)
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