08/10 17:45

170センチ、67キロの小柄なハードラー、為末大(法大)が10日午後9時5分(日本時間11日午後0時5分)スタートの男子400メートル障害決勝でメダル獲得に挑戦する。
レーン順は「3」に決まった。
準決勝の48秒10(日本新)は全体の2番目。
期待は膨らむ。
ただこのタイムは、為末が決勝に進出することを第一目標にしていたのに対し、海外の強豪は決勝そのものに照準を合わせているため、実力の反映と受け取れない部分もある。
為末自身も「(準決勝同組の)サンチェス(ドミニカ共和国)はアップでほとんどスパイクを履いていなかった」と現実をみつめている。
メダル獲得には47秒台突入が条件となりそう。
400メートルでは45秒台の力があり1600メートルリレーメンバーにも名を連ねる為末。
走力を序盤からつぎ込むのは当然として、ハードル間の歩数の切り替えをスムーズに、さらに終盤いかに粘り通すことができるかが、かぎとなる。
大敵は風だ。
体が小さいだけに、バックストレートで向かい風が吹くと、5台目の障害までのインターバルを13歩でリズムよく通すのが難しくなる。
「自分の力は4、5番手。
一瞬でも長く世界の一番を味わいたいし、負け犬レースはしたくない。
メダルを狙う」。
序盤から飛ばす、いつものスタイルに快挙達成をかける。
(共同)
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