08/13 15:59

女子マラソンでは、初の世界の舞台に挑んだ土佐礼子と渋井陽子(ともに三井海上)が銀メダル、4位と頑張った。
土佐は優勝したシモン(ルーマニア)と5秒差。
だがシモンは「勝つレース」に徹し、自ら仕掛けたのは競技場の手前だけ。
必殺パンチの鋭さがあった。
土佐は簡単に振り切られ、タイム差以上に世界のトップとの差を痛感した。
もともと土佐は粘りで勝負するタイプ。
1万メートルの自己ベストが32分台でそれほどスピードはない。
「ラストは勝負にならない。
早く離そう」と何度も揺さぶったが、通じなかった。
三井海上入り後のマラソンは今回が3度目。
まだまだキャリアは浅い。
見つかった課題として「最後のスピード。
かけひき」を挙げた。
渋井は1週間ほど前に熱を出しながら、37キロすぎまで先頭争いを展開。
一時は銅メダルが確実かとも思われた。
練習で見られたような急激なペースダウンを防ぎ「苦しいときでも粘れるようになった」と胸を張る。
ただ三井海上の鈴木秀夫監督は「今後は40キロ以上の距離をやらせたい」とスタミナ養成の必要性を挙げた。
また今後は海外マラソンで好記録を狙う計画。
目標のアテネ五輪で好成績を残すためにも、できるだけ多く経験を積むという。

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