08/13 08:38

22歳の渋井の2度目のマラソンは、つらく、苦しい42・195キロだった。
レースの1週間前に38・7度の熱を出し、首のリンパ腺(せん)が「外から見ても分かるくらいはれた」(鈴木・三井海上監督)という。
重い体で37キロすぎまで先頭集団に食らいついた。
40キロ付近でザハロワに抜かれて4位。
それでも「状態からするとびっくり。
苦しい中でも粘れたのがよかった」と悔いはなかった。
今年1月の大阪国際女子で初マラソン世界最高となる2時間23分11秒で優勝し、ホープに躍り出た。
重圧に加え、練習では「夏と冬とでは(調整方法が)違うことが分からず、前のタイム以上で走ろうとして、すごく乱れた」と迷い道に入り込んだ。
チームメートの土佐から励まされ、「最後は得意の開き直りで吹っ切れた」そうだが、現地入りしてから落とし穴が待っていた。
ゴール後、日の丸を持った土佐がしり込みしていると、手を引くようにビクトリーランへ連れ出した。
3歳年上の銀メダリストを「いい目標」と追いかける。
(共同)
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