▽経験重視の米国

出場32チームのトップを切って、4月22日に代表メンバー23人を発表した。30代が10人を占め、経験を重視した構成になった。地元開催だった1994年大会からのメンバーも残った。
特に守備はベテランぞろい。体格に恵まれた選手で固めて攻撃を跳ね返す。左サイドバックのレジスは攻撃参加も得意だ。
2人の守備的MFはアーマスが動き回ってスペースをカバーし、視野の広さが持ち味のオブライアンがサイドチェンジなどパスで組み立てる。
チームの精神的支柱でもある司令塔のレイナが操る攻撃陣は、ゴールへ向かうスピードが武器。過去2度のW杯出場経験があるスチュワートは右の1・5列目に位置する。スペースへの飛び出しを得意とし、予選では8得点した。左MFで20歳のドノバンは期待の若手で、スピードとテクニックで守備をかいくぐる。FWの軸とな
る31歳のムーアも俊敏な動きが光る。
親善試合では攻撃的な選手が結果を残した。中でもドリブルが得意なFWマティスが好調。本大会では選手の調子や相手の特徴に合わせて多彩な布陣ができそうだ。

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