▽イングランド、多彩な攻撃

主将のMFベッカムは骨折した左足甲の回復が予想以上に早く、6月2日のスウェーデンとの第1戦からの出場も期待できそうだ。
ベッカムと攻撃的MFのスコールズはピッチの端から端まで幅広く動き回り、テンポ良くパスを交換しながら欧州最優秀選手のエースストライカー、オーウェンへラストパスを出す好機をうかがう。
2人には強烈なミドルシュートもある。
オーウェンは卓越したゴールへのきゅう覚とシュート技術を、天性の瞬発力で最大限に生かす。2トップのもう1人には、身体能力抜群のへスキー、センス溢れるファウラーら、タイプの違う候補者がそろう。
4バックは右半分をミルズとファーディナンドのリーズ勢、左半分はキャンベルとA・コールのアーセナル勢が担い、連係はスムーズだ。GKシーマンは38歳のベテランだが、持ち前の反射神経は衰えていない。
懸念はジェラード、ダイアー、バットら主力級に故障者が続出している中盤だ。ハーグリーブスとマーフィーはクラブチームで欧州制覇に貢献しているが、代表歴は浅い。潜在能力の高いJ・コールが大きく化ければ面白い。

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