▽イタリア、充実の攻撃陣

過去3大会はPK戦に泣いてきた優勝候補。世界屈指のタレントが集まった攻撃陣に期待がかかる。
国内で待望論も沸き起こった経験豊富なMFバッジョは外れたが、FWの5人は世界クラス。2トップはポスト役の長身ビエリとボールタッチの絶妙なデルピエロの組み合わせが有力だ。DF陣の背後に巧みに飛び出すインザギも復活。爆発力を備えたモンテラ、潜在能力の高いデルベッキオと控えも充実する。
これを操るのが欧州選手権で主役を演じたトッティ。流れを変えるスルーパスは芸術品。生命線と言える守備からの鋭い速攻は司令塔の働きにかかっている。
守備的MFのアルベルティーニは負傷で外れたが、“汗かき役"のトンマージが構えている。右のザンブロッタ、左のココと両サイドのMFも粗削りで不安を抱えるが、GKブフォンと3バックの守備陣は強固。
4大会連続代表の左サイドバック、マルディーニ主将は左ひざのけがが回復してきた。センターのネスタ、右のカンナバロとともにタイトなマークで、W杯欧州予選8試合で6試合無失点。堅守は健在で、安定した戦いで20年ぶりのW杯制覇を狙う。

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