▽ナイジェリア

ワールドカップ(W杯)2大会連続で決勝トーナメントに進んだアフリカの雄「スーパーイーグルス」。今回も世界トップクラスの顔ぶれながら、もう一つ戦いが安定しない。
奔放な司令塔オコチャ、長い足を生かして柔軟にボールをさばくカヌ、スピードあふれるババンギダ、攻守に労を惜しまないオリセー。シドニー五輪代表の2トップ、アガリ、アガホワも力強い。攻撃陣にはタレントがそろう。
だがW杯アフリカ最終予選の序盤は大苦戦。監督交代劇を経て、何とか立て直した。また、1月下旬からのアフリカ選手権では準決勝敗退に終わり、シャイーブ前監督も更迭された。
ほとんどの選手が欧州のクラブに所属。抜群の身体能力や技術に加え、組織的な戦術の面でも個々人は洗練されている。しかし、その集合が力にならない。
大きな大会前になると必ず、同国協会のサポート体制に対する不満が噴出。ピッチ外での問題が絶えず、現在でも、監督交代が伝えられたりする。
アルゼンチン、イングランド、スウェーデンとの「死のF組」で1次リーグを突破する能力は持つ。後は環境づくりがうまくできるかどうかだ。

戻る