▽初戦がカギ、パラグアイ

前回のフランス大会は1次リーグを突破。決勝トーナメント1回戦で優勝したフランスを相手に延長に持ち込んだ堅い守りは世界を驚かせた。その時の主力メンバーが、ほとんどそのまま残っている。
闘志あふれるセーブにFK、PKで得点を挙げるGKチラベルトはチームの絶対的な存在。ただ、出場停止処分を受け、1次リーグ初戦の南アフリカ戦には出られない。そこをどう乗り切るかが、大会の流れを決めるだろう。
4バックのDF陣は安定している。真ん中を固めるガマラ、アジャラはベテランらしい読みと精神的な強さがある。
攻撃面では、バイエルン・ミュンヘンに所属する20歳の新鋭FWサンタクルスに期待がかかる。高さ、スピード、テクニックを兼ね備え、今大会で急成長する可能性を秘めている。攻撃の組み立て役のベテランMFアクニャが、ひざを痛めたのはやや気がかりだ。
不安材料は昨年末に就任したマルディーニ監督か。前回イタリアを率いた名将も、4月のイングランド戦で0-4と大敗。国内で不満が高まっている。残された時間でどうチームを把握するか。

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