▽ポルトガルは攻撃サッカー

ポルトガル代表の最大の特徴は、個人技を生かした攻撃的サッカー。その中心は昨年の世界最優秀選手にも選出されたフィーゴだ。
本職は右サイドだが、試合中には自由に位置を変え、中央にも左サイドにも顔を出す。年齢的にも29歳とキャリアのピーク。簡単には止められない。
攻撃陣はほかにも好選手ぞろい。フィーゴの逆サイドに位置するコンセイサンはドリブルが得意。FWのパウレタ、ジョアンピント、ヌノゴメスの3人はいずれも高い決定力を持つ。
守備陣は欧州予選半ば以降、ほぼ不動の顔ぶれ。屈強の長身DFコウトを中心とした4バックとGKリカルドがゴール前を固める。
最大の懸念は、ルイコスタのけがの回復具合。必殺のスルーパスを操る司令塔の欠場は攻撃力を低下させ、フィーゴ1人にかかる負担を増やすなど影響は小さくない。
またフィーゴとルイコスタを欠いた3月27日のフィンランド戦で1-4と大敗し、エースへの依存度の高さを露呈した。長丁場を乗り切るには選手層の厚さが不可欠。上位進出にはこの問題の克服も必要だ。

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