▽臨機応変の戦術サウジ

3月には南アフリカに1―0、ウルグアイに3―2で競り勝っている。しかもこの2試合は選手をがらりと代えて臨んでおり、層の厚さを印象付けた。
GKデアイエ、センターバックのズブロマウィ、守備的MFからFWまでこなすビンシェハン、司令塔テミヤト、2トップのジャベルとO・ドサリが主軸で、戦術は臨機応変だ。
デアイエはシュートに対する反応は鋭いが、前に出るプレーが苦手で、DFは広い守備範囲を埋めなくてはならない。ズブロマウィを軸に3バックが方法の一つ。4バックなら右のD・ドサリが攻め上がる機会は増えるものの、守備の連係には不安が残る。
攻撃は一昨年のアジア最優秀選手のテミヤトが、左足の多彩なパスでO・ドサリとジャベルの2トップを操る。アジア有数の強豪アルヒラルに所属するこの3人は、個人能力が高い上にコンビネーションも抜群。
ただ、イングランド1部リーグでプレー経験のあるジャベルは、2月のブラジル戦から親善試合に起用されていない。ジョハル監督は、アジア地区予選でチーム最多11ゴールを挙げたメシャルに大きな期待を寄せているようだ。

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