▽セネガルの躍進支える堅守

ワールドカップ(W杯)初出場を果たした、アフリカサッカー界の新鋭セネガル。持ち前の身体能力に、欧州流の組織プレーを導入することで、急激なレベルアップを実現した。
チームを率いるのは、フランス人のブルーノ・メツ監督。ほとんどがフランスリーグに所属する選手で占められているのが特徴だ。
フォーメーションは4-4-2を採用。トップ下の司令塔は置かず、シンプルに最前線のFWにパスを送る攻めが目立つ。
攻撃は、エースストライカーのエルハジ・ディウフに負うところが大きい。W杯予選では8ゴールを挙げ、チーム内に不動の地位を築いた。このほかスレイマン・カマラと右サイドとしても活躍するアンリ・カマラは、ともに豊富な運動量を誇る期待の若手。左サイドのファディガの正確なクロスも大きな武器だ。
安定した守備も、躍進のカギとなった要素の一つ。準優勝したことしのアフリカ選手権では、わずか1失点と堅守が光った。センターバックのシセがラインを統率し、ディアッタら守備的MFとの連係も良い。GKシルバも判断力の良さが目立ち、大きな穴はない。

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