▽速攻で逆襲のスロベニア

欧州で唯一の初出場国。ワールドカップ(W杯)2度目の挑戦で、ルーマニアとのプレーオフを制し、世界の舞台に躍り出るチャンスをつかんだ。
サッカー界を驚かせたのはこれで2度目。2000年の欧州選手権でも予選を突破した。チームは、司令塔のMFザホビッチを軸とする3-6-1の布陣。しかし、プレーオフでは同選手抜きで勝利を手にして、チームの実力を証明した。元代表選手で、38歳の青年監督、カタネツの手腕も見逃せない。
そのザホビッチは、むらのある精神面に不安を残すが、技術はどれをとっても最高のレベルだ。突破力のあるドリブルに加えてセットプレーも得意。強烈な左足でのシュートで、得点を積み重ねてきた。
プレースタイルは、カウンター主体。Jリーグ市原のミリノビッチや、センターバックのガリッチら堅守のDF陣が奪ったボールを両サイドに素早く送り、ザホビッチを経由して1トップの185センチの長身FWオステルツに供給される。
スペインの力が抜けている1次リーグB組では脚光を浴びにくい存在だが、ほかの2チームに引けはとらない。

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