▽南アフリカは守備に難点

1992年の国際サッカー界復帰以来、96年のアフリカ選手権優勝など、各大会で実績を残してきた南アフリカ。しかし、指導者の交代や主力選手のけがなど、不安要素が多い。
98年のワールドカップ(W杯)フランス大会直前に就任したトルシエ監督(現日本代表監督)のように、監督交代は特に珍しいことではない。それでも、交代の裏には準備が思うように進まない協会のいら立ちが透けて見える。
主力は、2000年シドニー五輪で活躍した面々が中心だ。システムは4-4-2で、若手FWのマッカーシーやノンベテといった伸び盛りの選手が得点源。負傷中だが、実力派のバートレットなどもおり、攻撃力は高い。
一方、弱点は守備だ。経験豊富なGKフォンクが要となっているが、4バックのDF陣に安定感がない。けがで戦列を離れている元主将ラデベの復帰に大きな期待がかかるほか、クラブを優先していたフィッシュの招集もカギになる。
初出場の前回は2分け1敗で1次リーグ敗退。W杯初勝利を目指す南アフリカの前途は、現状では厳しいと言えそうだ。

戻る