06/04 22:15

「W杯でも自分から点を取りに行きたい」という宣言は、次の試合に持ち越しとなった。
終始、相手の守備的MFシモンズがまとわりつき、時に2人掛かりのマークに遭って前を向かせてもらえなかった。
それでも、支柱としての存在感を存分に示したのが中田英だった。
「チャンスはもっとあったので勝てれば良かったけれど、このまま波に乗って行ければいい」。
爽やかな笑顔で、次のロシア戦をにらんだ。
ピッチを縦横無尽に走り回ってボールを受け、得点に直結するキラーパスを狙い、シュートを放った。
後半12分に先制されると、自らが動き回ることでチームメートを奮起させた。
結局、2-2に追い付かれ、「そう簡単に勝てないのがW杯」と振り返ったが、リーダーの自覚十分のプレーを披露。
チーム一丸となっての初勝利と、ベスト16以上を目指す気概が伝わってきた。

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