06/05 06:43

W杯で日本は4日、ベルギーとの1次リーグ初戦を2-2と引き分け、目標の16強入りへ貴重な勝ち点1を挙げた。
満足感を隠さなかったトルシエ監督は日本の攻撃的に戦う姿勢を貫く考えを示した。
「われわれは攻撃的に戦って引き分けた。
イタリアも1トップだったし、ほとんどの強豪が守備的な戦いをしている中でだ」。
トルシエ監督はそう言って、自ら主導権を握る戦い方への自信を深めていた。
前半を0-0で乗り切った監督は後半、相次いで攻撃的なカードを切った。
同点とした5分後の19分には小野(フェイエノールト)から三都主(清水)、さらに4分後には鈴木(鹿島)から森島(C大阪)。
足の止まったベルギーを悩ませるスピードを持つ選手を次々と送り込んだ。
DF森岡(清水)の負傷交代がなければ、さらに攻撃の選手を交代させたという。
「その選手は中盤かFWだ。
明神(柏)または中山(磐田)を投入して雰囲気を変えたかった」。
日本の応援で一色のスタンドを味方に、一気呵成(かせい)の構えでいた。
稲本(G大阪)の勝ち越しゴールを守ることはできなかったが、守備を責めてはいない。
「失点はDFのミスではない。
経験のなさが出ただけで修正できる。
誰の責任でもない」ベルギーの2点目は、2列目からの飛び出しに対応できない、日本の失点パターンを再現した形だった。
だが、攻撃姿勢を貫いた展開に、指揮官の強気は崩れなかった。

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