06/10 01:57

「大阪でなんとしても1次リーグ突破を決めてや!」。
ワールドカップ(W杯)で9日、ロシアに勝ち、決勝トーナメント進出に大きく前進した日本。
すべては大阪・長居陸上競技場で14日に行われる第3戦で決まるが、なにわの街は“大一番"を前に早くもヒートアップ。
ミナミの繁華街、道頓堀では若者らが橋から次々と川に飛び込み、確認されただけで約140人。
大阪府警が橋を一時通行止めにする騒ぎとなった。
パブリックビューイング会場の大阪ドームには第1戦をはるかに上回る約2万1000人のサポーターらが詰め掛けた。
大阪出身の稲本選手がシュートを決めた瞬間、観客が手にしていたうちわやパンフレットが宙を舞い、興奮はピークに。
大阪市北区の看護師斎藤由紀子さん(29)は「この勢いでリーグ1位突破を大阪で決めてほしい」と気勢を上げた。
グリコのネオン広告のランナーや「かに道楽」の張りぼてなど名物がそろってサポーター姿に衣替えしたミナミ。
スポーツバー「スタジアムカフェ」では、試合終了の瞬間、店内の客約100人に祝杯のシャンパンが振る舞われ、勝利の美酒に酔いしれた。
道頓堀の中心、戎橋には午後10時20分ごろから興奮したファンが集まり始め、最大時は約600人で立すいの余地もなくなった。
歓声を上げたり、ビール掛けをし、戎橋から約80人、近くの橋から約60人が川に飛び込んだが、病院搬送者はなかった。
府警から機動隊員ら450人が出て警戒に当たった。
第3戦を迎える地元長居商店街振興組合の福島光治理事長(64)は「これで95%以上の確率で決勝トーナメントに進出できる。
第3戦では稲本のほかにも西沢、森島のセレッソコンビも出場して大阪勢に大活躍してほしい」と期待した。

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