06/15 00:52

ナニワの街は興奮のるつぼに。
「大阪決戦」となった14日のW杯チュニジア--日本戦。
地元セレッソ大阪の森島のゴールが、大阪人のお祭り好きに火を付けた。
日本の決勝トーナメント進出にサポーターらの喜びは爆発、15日未明まで勝利の余韻に酔いしれた。
大阪のミナミには、競技場やテレビで観戦を終えたサポーターらが続々と集結。
サラリーマンらも加わって数万人に膨れ上がり、道頓堀川にかかる戎橋周辺はすし詰め状態。
サポーターらは橋の上で「トルシエ、ニッポン」などと気勢を上げ、約600人が次々と川にダイブした。
中には浮輪を用意した若者も。
大阪府大東市の専門学校生田辺愛味さん(18)は「こんなに混雑する風景は初めて。
オールナイトで騒ぎたい」と興奮した様子。
付近の信号機は9日のロシア戦の後、サポーターがよじ登ったこともあり、軒並み有刺鉄線で“武装"。
事故を懸念する大阪府警は周辺に制服警官約400人を動員して警戒し、午後6時ごろからは橋を通行制限したが、この後も飛び込みは続いた。
名物のくいだおれ人形の隣には日の丸を持って万歳する人形も登場、一緒に万歳して記念撮影する人も。
一方、試合直後の長居陸上競技場周辺では、公衆トイレの屋根に登った若者の音頭で「ニッポン」コール。
大阪市の専門学校生西岡昌孝さん(20)は「次はトルコを3-0や。
準々決勝で大阪にカムバック」と叫んだ。
パブリックビューイング会場となった大阪ドーム(大阪市西区)では、約2万2000人が3つの巨大スクリーンにくぎ付けで勝利を見届けた。
大阪市の会社員増田憲治さん(31)は「地元セレッソの森島が先制点を決めてくれた。
最高です」と笑顔で話した。

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