◎カメルーン

▽カメルーン
 W杯には82年大会に初出場した後、90年大会から4大会連続の出場。アフリカ選手特有の高い身体能力を生かしたスタイルで、昨年のシドニー五輪を制した。
 日本と韓国で開催された6月のコンフェデレーションズカップでは、調整不足から精彩を欠いたが、アフリカ最終予選では本領を発揮した。A組での6勝1分け1敗のうち、勝ち試合ではすべて相手を完封した。攻撃一辺倒だったこれまでの戦い方に、手堅さが備わってきた証拠だろう。
 「不屈のライオン」の異名があるチームが、組織サッカーを身に付けつつあり、来
年のW杯本番では上位進出も十分に可能だ。
 イタリア1部リーグ(セリエA)のパルマに所属するアフリカ年間最優秀選手のエムボマ、成長著しい若手エトーの2トップが得点源。ローラン、フォエ、ジェレミのMF勢、ソング、カラらDFは状況に応じてポジションチェンジし、組織を支える。
 不安は交代が激しい監督か。復帰したルシャントル監督はコンフェデ杯後に解任されコルフ監督に。さらに9月にはドイツ人のシェファー監督が就任。上向きのチームを限られた時間でどうまとめるか。

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