◎日本

▽初出場した前回フランス大会の日本代表に海外でプレーする選手は一人もいなかった。
3年以上が過ぎて、代表候補のうち7人が欧州、南米のクラブに所属しレベルアップを図る。
1998年のW杯後にイタリアに渡ったMF中田英を皮切りに、FW西沢はスペインからイングランドへ。
さらに今年は、99年世界ユース選手権準優勝メンバーで、いずれも22歳のMF小野、稲本、FW高原が各国リーグの強豪に相次いで移籍。
10月にはGK川口もイングランドへ移った。
トルシエ監督は、日本代表選手に足りないのは国内やアジアの試合では得られない経験だとして、積極的に海外移籍を勧めてきた。
イタリアで4季目となる中田英は当たり負けしない体の強さを身につけた。
移籍して間もない小野も欧州でのプレーに適応しようと攻守の幅を広げ、成長の跡を示している。
アジア王者として臨んだ今年の初戦は世界王者フランスに0−5で完敗。
屈辱を味わったが、その経験を糧に成長してきた。
持ち前の組織力に、ハイレベルの環境でもまれた個人の力を肉付けし、W杯初勝利とベスト16進出を狙う。

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