◎ナイジェリア

▽3大会連続出場。
前回は優勝候補に挙げる声も出るなど、アフリカ最大の“タレント産出国"。
だが、協会の財力やサポート態勢といった総合力では見劣りし、報酬未払いによる選手の不満爆発など内部トラブルがいつもつきまとう。
今回も最終予選が象徴的だった。
アフリカB組を順当に勝ち抜くとみられたが、オランダ人のボンフレール前監督は「練習場もチームバスもボールもない。
試合には自腹でタクシーをチャーターして行っている」と不平をぶちまけた。
これで協会と対立。
ことし4月にシエラレオネに敗れると解任された。
シャイブ現監督は暫定とみられる。
とはいえ96年アトランタ五輪優勝メンバーも残る「スーパーイーグルス」がアフリカ初の世界制覇に最も近いのは確かだ。
経験豊富なS・オリセー主将と小柄な技巧派オコチャの両MFを軸に、大型2トップのN・カヌ、アガリが繰り出す攻撃は破壊的だ。
新鋭アガリは最終予選でチーム最多の4得点をマークした。
上位進出のカギは守備。
組織的な守りが苦手の上、集中力を欠いて自滅する悪弊を解消できるか。

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