◎パラグアイ

▽名GKチラベルトを軸にした堅固な守備と速攻の切れ味は、決勝トーナメントに進出した前回フランス大会でも実証した。
そのサッカーの特性は、内陸国で、隣国の攻勢に耐えてきた先住民の歴史を反映しているかのようだ。
戦術はシンプルだが、ゴール前を分厚くガードし、強い肉体とタフな精神力で戦う粘り強さは一級品だ。
ガマラとアジャラの両DFは経験豊富で対人プレーの強さが抜群。
右サイドバックのアルセは攻撃の起点にもなり、ドリブルで果敢に攻め上がる。
カリスマ性を持ったリーダー、36歳のGKチラベルトはFK、PKのキッカーとしてゴールも重ねている。
基本布陣は4−4−2。
南米予選では昨年7月にブラジルを2−1で倒してから波に乗ったが、最終戦でコロンビアに完敗し、マルカリアン監督が解任された。
後任にはボカ・ジュニアーズのビアンチ監督らの名前が浮上している。
司令塔のアクナはパスセンスに優れたベテラン。
1999年世界ユース選手権で注目され、バイエルン・ミュンヘンに移籍した20歳の大型FWサンタクルスは期待の逸材だ。
(田村崇)

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