◎ウルグアイ

▽1930年の第1回ワールドカップ(W杯)開催国。
その記念すべき大会で優勝を飾り、50年の第4回大会でも優勝。
南米の古豪も、その後は70年大会の4位を最高に不振。
国内には創設百年を超える名門ナシオナルなどがあるが、慢性的な財政不足で有力選手の国外流出が続いている。
3大会ぶりのW杯切符獲得の原動力となったのは、欧州でプレーする選手たちだった。
11月25日のオーストラリアとのプレーオフ第2戦。
0−1で第1戦を落とした土壇場で、先制点を決めたのはマラガ(スペイン)のFWダリオシルバ。
2、3点目を演出したのがインテル・ミラノ(イタリア)のMFレコバ。
切れ味鋭いドリブルと強烈な左足のキックで、前評判の高かったオーストラリアに逆転した。
南米予選では最終戦でアルゼンチンと引き分けて、辛うじてプレーオフ出場権を得た。
圧倒的な力は感じないが、粘りがある。
プレーオフでは、オーストラリアとの「サッカーの土壌」の差を見せつけた格好だ。
人口330万人。
ブラジルとアルゼンチンに挟まれた小さな国が、両サッカー強国とは一味違う個性を主張する。

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