IOCにも許されない失敗 正念場迎えたロゲ会長
【北京8日共同】中国が威信をかけて準備を進めた北京五輪は、国際オリンピック委員会(IOC)にとっても失敗の許されない大会だ。人権抑圧やテロの脅威、大気汚染で期間中に問題が発生すれば、責任は7年前の総会で開催都市を北京に選んだIOCにも及ぶ。

ジャック・ロゲ会長は7月31日に北京に到着して以来、開催準備を絶賛した。記者会見で、大気汚染への取り組みを「中国当局は人為的にできるすべての対策を講じた。北京の天候に将来も大きな効果をもたらすだろう」とたたえ、どんよりとした空への懸念を打ち消した。

猪谷千春副会長は「全体としてはIOCの希望通りに動いているが、何事にも時間がかかる」と、共産党独裁の特殊国家で五輪を開く難しさを指摘した。国家事業としての壮大な作業は、方向が定まると社会主義の統制下で一気に進むが、動きだすのに時間がかかる。方向を間違えれば、修正も容易ではない。

7月7日に北京入りしたジルベール・フェリ五輪統括部長は、五輪開催のノウハウを知り尽くしたロゲ会長の「懐刀」。異例の早さで同部長が送り込まれたことにも、IOCの決意の大きさが表れる。「試合の前にできるすべてのことをやり尽くした選手のような気持ちだ」と開幕を心待ちにしたロゲ会長にとって、正念場の17日間となる。

08月08日(金)14:58

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