思考や会話に問題なし オシム氏、左半身にまひ

日本サッカー協会の川淵三郎会長は27日、オシム前日本代表監督の病状について左半身にまひが残るが、思考や会話に問題はなく、言葉もはっきりしていると明かした。

川淵会長は東京都内のリハビリ専門病院で発病後初めて面会した。約20分間、通訳を介して車いすに座った前監督と話し合い「話す言葉は全く問題ない。思考力も元通りと思う」と印象を語った。闘病中に体重が10数キロ減ったが、やつれた印象はなく「スリムになって男前になった」(同会長)。

オシム氏はこの日から歩行訓練を開始。病室内のテレビではスペイン1部リーグのバルセロナ-レアル・マドリードを観戦するなど、サッカーへの関心は旺盛で「サッカーを見る時間は絶対に削らないが、リハビリも一生懸命やる」と話しているという。

川淵会長は「部屋に入るなり、にっこりと笑って右手でしっかり握手した。握力の強さは今までと変わらなかった」と予想以上の回復ぶりを喜び「いつでもカムバックを待っている」と何らかの形で日本サッカーの発展にかかわってほしい意向を伝えた。

12/27 18:53

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