揺らいだ国別対抗意識黒田勇関西大副学長

黒田勇関西大副学長(ｽﾎﾟｰﾂ社会学)の話みんな一時的に熱中するが､さほどｽﾎﾟｰﾂに関心を持っているわけではない｡冬季五輪はそんなに大きなｲﾍﾞﾝﾄなのだろうか｡日本も成熟した国ならば､五輪も大きな大会の一つという感覚を持っていい｡選手には過剰なﾌﾟﾚｯｼｬｰだ｡ﾊﾞｯｼﾝｸﾞされた国母和宏選手の服装は｢着こなしの範囲｣だと思う｡ｽﾎﾟｰﾂのｸﾞﾛｰﾊﾞﾙ化が進んでいるのに､ﾅｼｮﾅﾙ的な限定的な見方は､本来のｽﾎﾟｰﾂの楽しさを伝え切れない｡今回､国籍変更した川口悠子選手らが話題になり､国別対抗の意識を初めて揺るがせた｡柔軟な見方ができるきっかけになる｡個人的には､関西大の高橋大輔､織田信成両選手の活躍がうれしかった｡織田選手の歴史的ｱｸｼﾃﾞﾝﾄは､高橋選手の銅ﾒﾀﾞﾙ以上に記憶に残るかもしれない｡

03月01日(月)09:07

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