第73回
春の選抜高校野球
4月4日 第1試合
決勝

常 総(茨 城)
▲7-6▼
[試合終]
仙育英(宮 城)
常|103 020 001|7
仙|100 101 102|6

 常総学院の攻めはめりはりが利いていた。同点の三回は一死一、三塁から横川がバント安打となるスクイズ。1点を勝ち越して一、二塁となると、今度は強攻して三浦が2点二塁打を放った。  五回もそうだった。無死二塁からバントで走者を進めて適時打。なおも一死三塁の場面で、またもスクイズで6点目をもぎ取った。この回の2点は効いた。  常総学院は5本のバント安打と三つのバントを決めた。小技のうまさが光った。計16安打の派手さに目を奪われがちだが、勝利を引き寄せたのはバントでの揺さぶりだった。  仙台育英も食い下がった。相手の小刻みな継投にかわされはしたが、12安打を放って1点差に詰めた粘りは見事だった。ただ、4失策のうち二つは焦った感があった。落ち着いてやれば防げたはず。夏への課題としてほしい。

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