08/06 15:09

花形種目の男子100メートルで米国が表彰台を独占した。
9秒79の世界記録を持つ王者モーリス・グリーンの3連覇を脅かし、2位に入ったのは26歳のティム・モンゴメリ。
3位は23歳のバーナード・ウィリアムズだった。
モンゴメリは今季になって大躍進した。
グリーンが予選しか走らなかった全米選手権を制して初タイトルを獲得し、7月には9秒84の自己新をマーク。
「記録が伸びたのが自信になった」と本人が言う通り、カベを突き破った。
世界選手権での自己最高位にも満足しない。
「銀メダルでがっかりだ。
スタートさえ良ければ勝てたのに」と、グリーンへの強い対抗意識をのぞかせた。
新鋭のウィリアムズは今回が世界選手権初出場。
9秒94の自己新で、シドニー五輪銀メダルのアト・ボルドン(トリニダードトバゴ)を4位にはじき出した。
「今はまだ銅メダルで十分。
決勝に残れてうれしかった」と素直に喜んだ。
米国勢の1−3位独占はカール・ルイスの3連覇目となった1991年の東京大会以来。
円熟期のグリーンを軸に、新たな黄金時代到来の予感を漂わせた。
(共同)
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