08/11 17:58
前半のリードを生かし、ジョーンズが世界選手権200メートルでは初のタイトルを獲得した。
スタートから飛ばすいつものパターン。
カーブを出るとトップに立っていた。
しかし、その後は伸びなかった。
4日前の100メートル決勝で4年ぶりに敗れるなど、決して好調ではない。
終盤の30メートルはあごが上がり、本来の華麗な走りは消え、もがくようにゴールした。
「最後は疲れてしまい、フィニッシュラインが遠かった。
ゴールしても数秒間は、うれしいよりも苦しかった」と、苦笑いしながら振り返った。
3連覇を逃した100メートルの後、周囲は女王の“異変"を取りざたした。
だが「私の人生や頭の中で何が起きているか、知らない人がいろいろ論じているのはちょっとコミカルだったわ」とジョーンズ。
何が起きたのかは隠したまま、200メートルでは強い精神力で雑音をはね返した。
100、200メートルとも自己記録は3年前から伸びていない。
「勝てない相手と思わなくなった」(200メートル2位のファーガソン)とライバルたちの意識も変わってきた。
25歳のスーパースターは「結構なこと。
レースが面白くなるし、やる気が増す」と受けて立つ構えだ。
(共同)
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