08/12 10:31
念願のメダル獲得へ、男子400メートルリレー陣が順調に滑り出した。
予選2組で松田、末続、藤本、朝原の日本は確実にバトンを渡す安全策のリレーながら、米国に次ぐ38秒67の好タイムでゴールした。
昨年のシドニー五輪決勝の第3走者で、足を肉離れしながら6位入賞に貢献した末続は「調子が上がっている。
特に後半の走りが良くなっている。
次は日本記録(38秒31)を狙う」と手ごたえ十分の様子。
為末(法大)が400メートル障害で男子トラック史上初のメダルを獲得したのに刺激され、メンバーはすっかりその気だ。
今年をアテネ五輪に向けた「強化元年」と位置づけ、次走者に前の走者がバトンを下から手渡す「アンダーハンド」に挑戦している。
高野進コーチは「難易度は高いが決まればより(タイム)ロスは少ない」。
手のひらにバトンを上から乗せるように渡す「オーバーハンド」に慣れてきた選手たちは7月以降、習熟に努めてきた。
この日は藤本からアンカーの朝原へのパスがややまごつき、朝原は「うまくペタっとつかめなかった。
練習と実戦では違った。
修正したい」と言った。
英国、キューバ、ジャマイカ、ドイツの強豪が軒並み姿を消した。
メダルの絶好機到来に朝原は気合を入れ直していた。
(共同)
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