08/12 11:14

先頭集団の上位につけるサボー(ルーマニア)とその背後でぴたりとマークするエゴロワ。
強烈なライバル意識にエゴロワの薬物疑惑が絡み、今大会の話題をさらった女子5000メートル決勝は、意外な展開となった。
残り約1000メートルでペースが上がると、本来終盤に強いサボーがずるずると後退。
逆にエゴロワは残り250メートルで強烈なスパートをかけると、一気に後続との差を広げ初のタイトルを獲得した。
ブーイングが起こり、観客の一部からは「ノー、ノー、ノー、EPO(禁止薬物エリスロポエチンの略)」の合唱。
騒然とする場内で、エゴロワはビクトリーランもせず、すぐにトラックを後にした。
2年前の世界選手権で予選落ちだったエゴロワは、ことし7月の検査でEPOに陽性反応を示した。
その後、検査方法の不備で無効となったが、29歳での大躍進を薬物の効果と見るのはサボーだけではない。
8位と敗れ、3連覇を逃したサボーは「ロボットが相手では勝てるチャンスはない」と言い捨てた。
ドーピング関連の質問に終始した優勝会見で、エゴロワは「私は違反していない。
(陽性反応は)何かのミス」と、うんざりした表情で質問に答えた。
(共同)
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