03/28 01:00

立ち上がりアウエーの雰囲気に気負ったのか、日本は反則を繰り返した。
だが、中田英の右足がたちまちに局面を変えた。
前半10分、右サイドのハーフライン付近から中田英は足の長いスルーパスを出して、市川の縦への速さを生かす。
抜け出した市川のクロスはワウドフに跳ね返されたが、小さなクリアは走り込んできた中田英の目の前へ。
わずかなすきを見逃さないひと振りは、低い弾道でゴール右へ突き刺さった。
パルマでの出番が少ない現状も、イタリアでもまれた経験はさびていない。
守備を意識した戦いの中、前線で積極的に相手ボールに仕掛け、20分にはボール奪取からの逆襲。
高原へのパスは通らなかったが、相手DFのチェックにもバランスを崩さなかった。
「(W杯まで)多くの試合があるわけじゃないし、チームの連係を高めることが大事」と話していた中田英が押され気味の前半を支えた。

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