みんなを安心させたい
今度こそ出場狙う、楢崎
4年前のワールドカップ(W杯)フランス大会の3試合は戦況をベンチから見守るだけだった楢崎が、再び川口(ポーツマス)と並んで代表の座をつかんだ。
明らかに川口が正GKとして認知されていた1998年。
だが今回は状況が違う。
トルシエ監督は「(曽ケ端を加えた)3人のGKのレベルは近く、全員が十分に先発を狙える」と同列視する。
昨年3月のフランス戦までは、川口よりわずかに先行していた。
その前年、楢崎はシドニー五輪にオーバーエージ枠で入った。
川口はその後のアジアカップ優勝に貢献したものの、楢崎の負傷欠場という要因もあった。
だがフランス戦でアンリのシュートをゴール内に弾いてしまう失態もあり、5度ゴールを割られた。
「自分にミスがあったのは確か。
最初の試合で結果を出せなかった。
それは自分のやったことだし、しょうがない。
そういうこと(5失点)もあったかな、という感じ」冷静に自己分析するあたりに、落ち着いたGKとしての存在感が漂う。
だが、攻撃的な守備が時としてチームを救う救世主となる川口のプレースタイルと比べると、正GKの評価を得にくいのかもしれない。
「みんなを安心させられるようなプレーで、僕の名前も出てくるような試合をしたい」。
今回のチームでは、誰が初戦の先発かは直前まで分からない。
少し表に出始めた意欲で、2大会越しのW杯初舞台を狙う。
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