▽破壊的な攻撃アルゼンチン
破壊的な攻撃力を誇る優勝候補。前回大会の経験者が多く、息もぴったりだ。
注目の的は、センターフォワードの定位置争い。クレスポか、バティストゥータか。3-4-3システムを採用するビエルサ監督は2人の同時起用はないと明言しているため、ワールドクラスのFWの一方が控えに回ることになる。
現状では、昨季のイタリア1部リーグ(セリエA)得点王で、26歳と脂の乗りきっているクレスポの起用が、ベロンやC・ロペスらとの連係面からも濃厚だ。
FWの右はオルテガ、左はC・ロペスと、突破力抜群の2人が構え、中盤はベロンが絶妙のパスで相手守備ラインの裏を突き、闘争心の塊シメオネが激しい守りで相手の攻撃をつぶす。
MFの右サネッティ、左のキリゴンサレスを含めて技術、スピード、スタミナと三拍子そろい、抜け目のなさを併せ持つ。厳しいプレッシングからボールを奪い、スピードに乗った波状攻撃を繰り出すだろう。
不安は守備陣。GKブルゴスは安定感に欠ける。DF陣もアジャラは一級品だが、負傷のビバスは間に合うか。点を取っても取り返される綱渡りの試合が続くかもしれない。
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