▽1勝目指すエクアドル

ハイレベルの南米予選を2位で通過した実力が、どこまで本物か。11度目の挑戦でようやくかなった初出場。悲願の大舞台で、まずは歴史的1勝を目指す。
33歳のベテランMFアギナガがチームの大黒柱。柔らかいドリブルと敵の虚を突くパスは、相手DFにとって厄介だろう。2トップのデルガドとカビエデスは、長身から繰り出す強烈なヘディングと正確なシュートテクニックで高い決定力を誇る。国際大会での経験不足が否めないだけに、先取点を奪えるかが大きなカギとなりそうだ。
そのためには守備陣の踏ん張りが重要となる。ウルタドが統率する4バックは、予選終盤で見せた安定感を持続したい。
フランス大会では母国コロンビアを率いたゴメス監督は昨年5月、ユース代表選手の選考を巡って暴漢に銃撃され、一時は辞意を表明した。だが、国民から慰留の声が上がって続投を決意。選手からの信頼は厚く、チームの結束は堅い。
突出した長所は見当たらないが、非常にバランスのとれたチーム。
初戦がイタリアというのは厳しいが、善戦できれば勢いに乗る可能性はある。

戻る