▽精神面に課題の日本
開催国として､初出場した前回大会で果たせなかったﾜｰﾙﾄﾞｶｯﾌﾟ(W杯)初勝利と､1次ﾘｰｸﾞ突破が最低限の目標だ｡
今年に入ってけが人や病人が相次ぎ､昨年の勢いに陰りが見られるのが気掛かり｡結局､高原(磐田)は病気で使えず､服部は急性腹膜炎の､西沢は急性虫垂炎の手術を受けた｡守備の要､森岡も故障上がり｡W杯本番に､主力が万全の調子で臨めるかどうかがｶｷﾞを握る｡先発要員はほぼ固まっている｡攻撃の中心は､ﾄｯﾌﾟ下の中田英と左ｻｲﾄﾞのMF小野｡このところFW陣が精彩を欠いているだけに､展開力に優れた2人はｺﾞｰﾙの期待も担う｡
守備は森岡が巧みなﾗｲﾝｺﾝﾄﾛｰﾙで対応｡松田は外国勢にも当たり負けしない強さがある｡稲本と戸田の大型守備的MFｺﾝﾋﾞは対人ﾌﾟﾚｰに強く､頭脳的な位置取りで攻守のﾊﾞﾗﾝｽを保つ｡問題は､FWの人選とその調子｡森島の起用法も注目の的だ｡これまで､先制されると浮足立つ精神面の弱さも顔をのぞかせてきた｡苦しい時間帯をどう切り抜けるか､監督さい配も含めて大きな課題だ｡
戻る
');?>