▽トルコに多彩な中盤

48年ぶりの出場。2000年欧州選手権ではベスト8入りするなど、最近は着実に力をつけている。1次リーグC組では、ブラジルに次いで決勝トーナメント進出の可能性がある。
ドイツ、イタリアなど欧州のトップリーグで活躍する選手が支える中盤が武器だ。バストゥルクは巧みなドリブルと正確なパスワークで攻撃を演出する名手。攻撃的MFとしてやや右に陣取り、両サイドにバランスよく配球する。どこからでも攻めの起点をつくれるほか、自らもミドルレンジからのシュートを放つ。FWハカンシュキュルは、190センチを超える長身を生かしたヘディングを武器としている。攻撃に関しては欧州の強豪にひけをとらない。
問題は守りだろう。3バックを採用する守備ラインがやや安定感を欠く。要となるアルパイがけがで戦列を離れているのも痛い。残りの選手は大舞台での経験が十分ではない。どうしてもGKルスチュへの負担が大きくなる。中盤でのプレスを多用し、高い位置からの守備が必要になる。元トルコ代表GKで00年欧州選手権後に就任したギュネシ監督が、どこまで守りの精度を上げてくるかが課題となる。

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