06/04 21:39
6大会連続出場の「赤い悪魔」を率いたワセージュ監督は、これほど日本が善戦するとは考えていなかったようだ。
「日本にリードを許すなんて、誰も考えなっただろう。
しかしわれわれは闘争心を忘れずによく戦った」と振り返った。
185センチ級の大型選手が競り合いで長い足を突き出し、日本選手がボールを持つと背後から包み込むようにして、プレッシャーをかけてきた。
攻撃は、空中戦での高さを生かすために、これでもかこれでもかとクロスを送る。
後半12分、チームの攻撃の要、4度目のW杯となる主将ウィルモッツがオーバーヘッドキックで先制点を挙げた。
33歳のベテランが「長いサッカー人生の中でもベスト3に入るゴール」といった得点が、試合を大きく動かした。
しかし時間の経過とともに疲れがにじむ。
守備陣の裏を狙う日本の攻撃に、足がついていかなくなった。
同点に追いつかれ、さらに逆転を許した。
それでも戦う気持ちが選手を前に向かわせた。
30分、日本の最終ラインの一瞬の乱れを突いて飛び出したバンデルヘイデンが貴重な同点ゴールを決めた。
指揮官は「日本は12番目の選手と言われるサポーターが活躍をしたしね」と言い、「次の試合に向けて考えることが増えた」とみけんにしわを寄せた。
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