06/10 18:06

【モスクワ10日共同】インタファクス通信によると、サッカーのワールドカップ(W杯)日本-ロシア戦でフーリガン(暴力的なファン)化したサポーターを鎮圧しようと派遣され負傷した警官1人が9日夜、収容先の病院で死亡した。
警官は騒乱の中、ナイフで刺されたという。
一方、タス通信はロシア内務省報道部が警官死亡の情報を否定したと伝えており、情報は混乱している。
このほか、警官と内務省軍兵士の計18人がけがを負い、10人が入院した。
騒乱をめぐっては警備の手薄さも指摘されており、インタファクス通信によるとグリズロフ内相は警備に問題がなかったか調査するよう命じた。
一方、モスクワ市長は10日、騒乱再発防止のため、街頭大型テレビでのW杯中継中止を命じた。
騒乱では市中心部の街頭テレビ周辺に集まったサポーターがフーリガン化した。
騒乱では、岡山県倉敷市の大学生が負傷したほか、マネージ広場で取材中のテレビ朝日モスクワ支局長も頭を殴られ軽傷を負っていたことが分かった。
タス通信によると、中国人5人もけがをした。
在ロシア日本大使館は騒乱後、領事部職員全員が呼び出され、在留邦人の安全確認や注意喚起などの緊急対応に追われた。

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