06/14 18:39

トルシエ監督のさい配が見事に当たった。
これまで2点を取っている稲本をスパッとハーフタイムで引っ込め、新たに出てきた2選手が得点につながる活躍を見せた。
森島が入って攻撃のリズムがガラッと変わったな、と思っていた。
その矢先、森島は素晴らしい反応を見せて先制の1点を奪った。
同点で後半に入って、早い時間帯の得点は実に効果的。
チュニジアが焦ってきて戦いやすくなるからで、日本は思い通りの試合展開に持ち込むことができた。
そして2点目。
やはり後半から出場の市川が、中田英に鮮やかにボールを合わせた。
トルシエは選手たちの力を百パーセント引き出した。
ディフェンスの素晴らしさにも触れておかねばなるまい。
チュニジアが攻撃に入ると、1人が執ようにボールに行って、回りのサポートはこぼれ球を拾おうという意識が最後まで高かった。
これだけしつこく守られたら、相手は手の打ちようがなくなる。
そして、集中力も途切れなかった。
前半からとにかくボールに集中して、チュニジアのパスコースをしっかりとつぶすDF陣が勝利を呼び込んだと言っていいだろう。
(木村和司=元日本代表)
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