06/14 19:35
チュニジアは日本に2点差以上で勝てば、1次リーグを突破できる状況だった。
リスクを冒して攻撃的なサッカーを仕掛けてくることも十分に考えられたが、日本の熱狂的なサポーターに埋め尽くされた競技場の雰囲気にすっかり飲まれ、勇気を奮い起こすことができなかった。
前半、チュニジアのボール保持率は4割にも満たなかった。
華麗な足技を誇る司令塔のベンアシュルが戸田、稲本にがっちりとマークされる。
得意の攻撃、トラベルシの右サイドのオーバーラップも出ない。
後半3分に先制を許した後、ジャジリ、途中出場のムハドビらが左サイドから切れ込む場面はあったが、結局枠に飛んだシュートは1本だけだった。
スワイヤ監督は「日本は攻撃的だった。
ホームだから当たり前だが、われわれはそれ以上に慎重になりすぎた」と、結果よりも戦う気持ちの欠けた内容に不満が残る様子だった。
この2年間でドイツ人のクラウツェン、フランス人のミシェル、そしてチュニジア人のスワイヤと監督は次々に入れ代わり、選手選考でももめた。
大会前にはJリーグのチームにも連敗するなど精彩を欠き、調子が上がらないままW杯の戦いを終了。
指揮官は「現実を直視して、的確な解決策を見いださなくてはいけない」と厳しい表情だった。
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