06/14 23:31

コリアタウンにアリランの歌が流れ、在日韓国・朝鮮人(コリアン)も日本人も同じ輪の中で踊った-。
W杯共催国の日韓ともに決勝トーナメント進出を決めた14日、全国で最も在日コリアンが多い大阪の街は、快挙に酔いしれた。
在日コリアンが住民の4分の1を占める大阪市生野区の通称コリアタウン。
在日の人たちや地元商店街の日本人若手有志が公園に大型プロジェクターを設置、午後8時半開始のポルトガル|韓国戦を放映した。
約300人が参加。
キックオフとともに、韓国の国旗を振りまわしながら「テハミングク(大韓民国)」「イギョラ(頑張れ)」の大合唱に。
韓国が勝った瞬間、参加者のほぼ全員が抱き合って、自然にアリランの歌が響いた。
主催者の1人で在日としては3世に当たる井上修範さん(38)は「わたしの中には日韓両方の血が流れている。
コリアタウンで両国の人間が一緒になって応援できることを誇りに思う」と話した。
一方、大阪市中央区の韓国総領事館の1階ロビーでは在日コリアン200人と日本人100人が大型モニターで韓国戦を観戦。
最後には赤と青のユニホームが一つになり、「日韓万歳」の声が響きわたった。
韓国戦のテレビ中継が終わると、飛び込みが相次いだミナミの戎橋にも韓国代表の赤いユニホーム姿のサポーターが現れ、日本代表のユニホーム姿のファンと「決勝で会おう」と握手。
大阪市生野区の安虎鎮さん(33)は「大阪でコリアコールが沸き上がって本当にうれしい」と感激していた。

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