◎エクアドル

▽南米の小さな国が、豊富な運動量とチームの一体感で、強豪ぞろいのサッカー大陸から悲願の初出場を果たした。
ビッグスターは存在せず、驚くべき戦術もないが、意思統一された攻守の連係は完成度が高い。
南米予選で大活躍したデルガドは天性のゴールゲッター。
得点感覚に優れたカビエデスはイタリア1部リーグのペルージャ時代に中田英寿(パルマ)とプレーしている。
基本布陣は4−4−2。
司令塔は技巧派のベテラン、A・アギナガ。
右サイドバックのデラクルスは、実力的にブラジル代表のカフーをしのぐと注目される選手だ。
戦術的には厳しいプレスでボールを奪取し、じっくり時間をかけてキープしながら攻撃に転じる。
コロンビア出身のゴメス監督はユース代表監督も兼務。
5月にユース代表選考をめぐるトラブルで銃撃されて負傷し、一度は辞意を固めたが、慰留されて辞意を撤回した。
南米予選では、標高2800メートルの高地キトで地の利を生かしホームで6勝2分け1敗。
ブラジルから初の白星も挙げた。
W杯本大会でも台風の目になる可能性がある。

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